光ファイバ(図 g)

 光ファイバ石英やプラスチックを材料とした伝送路で1μm以下の波長の伝送を行うための伝送路です。
 屈折率の異なるコアとクラッドでなっており、コアに入射した電磁波(光)は光ファイバ内を全反射しながら進行します。保護のため、不透明なジャケットに覆われることも多くあります。
 形状や目的で3種類の光ファイバがあります。
 シングルモード型光ファイバは径が細く、低次のモードで伝送を行います。遠距離高速通信が可能ですが製造が技術的に難しく相互接続が困難で高価という特徴があります。
 マルチモード型光ファイバは径が太く高次のモードで伝送します。波形ひずみを生じるため遅い伝送速度や短い転送距離向けです。
 GI型光ファイバはコアの屈折率を中心から周辺にかけて下げていくことで、伝送のひずみを少なくしています。中容量中距離の伝送に用いられます。
 入力のための装置が必要、空中ではないので環境依存しない、安価、高帯域、低損失、無誘導、赤外〜可視光を扱う、設置工事が容易といった特徴があります。
 低損失大容量が必要な海外通信や、高速インターネットに利用されます。