第5層 セッション層

 セッション層はどのように通信を初めて終わるのかを定めます。
 電話であれば受話器をとることが電話番号を伝える通信のスタート合図で、受話器を置くことが通信の終了合図です。どんな信号で通信を初めて終わるのか決めます。
 通信にはトランシーバーのように1つの経路では一方通行の通信しか行えないもの(半二重)や、電話のように1つの経路で双方向通信できる(全二重)ものがあります。これを決めます。
 データは1度で送りきれず、何かの事故で中断してしまうことがあります。すでに半分送り終えているときに、その続きからやりたいと考えるでしょう。再開するにはどこまでデータを送ったのか記録しておくことが必要です。そのためのチェックポイント(同期点)と方法を決めます。

 実装例としてSSLシェイクハンドメッセージや、HTTP(一部)があたります。