マイクロストリップ線路(図 j)

 誘電体を金属板と細い金属ライン(ストリップライン)でサンドイッチにした伝送路です。
 誘電体は数mm以下の厚さで、テフロン、アルミナ、エポキシなどが用いられます。
 外部に電磁気が漏れやすい、不平衡系伝送路のため同軸ケーブルとの接続が容易、開放型伝送路のためICなどの電子素子との混在が簡単、制作が容易、調整がしやすい、10GHZ程度まで扱える、ストリップラインの空気側と誘電体側の伝搬速度が異なり純粋なTEM波にならない、といった特徴があります。
 組み込み用のアンテナなどに用いられます。