地表波(図 k)

 地表波は地上波の一つで、地球の大地の表面に沿って伝搬する電磁波のことです。
 アンテナ高が高い場合は直接波と反射波の影響が大きく、地表波はほとんど考慮されません。垂直偏派で送受信アンテナ高が波長以下の場合のみ考慮されます。
 大地と接する地表から1波長程度までの空間を、大地の影響をうけながら伝搬します。電界は大地に侵入し熱に変わることで減衰するため大地の導電率が小さいほど減衰が大きくなります。海水、淡水、湿地、乾燥地、市街地の順に導電率が下がり減衰が大きくなります。また、周波数が高いほど減衰が大きくなります。
 中波以下の周波数帯での長距離伝送時に考慮されます。