回折波(図 L)

 送信アンテナから受信アンテナへ向かう際に、山岳などで折れ曲がるようにして――回折現象を起こして届いたものを回折波といいます。
 遠距離通信では地表での回折を通しての通信が可能になります。
 近距離ではビルや山などの回折が問題になり、ゴースト現象などのが起きることがあります。
 送信機受信機間に山岳などがあった場合、回折により大きな減衰が起きることがあります。この減衰を起こす空間をフレネルゾーンといい、送受信機間の距離と高さ、障害物の位置と高さなどから求められます。
 ラジオ放送、テレビ放送といった遠距離通信に利用されます。