八木宇田アンテナ(図 b)

 東北大学の八木秀二と宇田新太郎によって発明された配列アンテナです。
 反射器、放射器、導波器の組み合わせで出来ています。
 放射器は電源を接続した給電素子で、半波長ダイポールアンテナが多く用いられます。
 反射器は放射器よりもやや長い無給電素子で、電界の位相を180度ずらし、あたかも放射した電波を反射しているような働きをします。
 導波器は放射器よりもやや短い無給電素子です。反射器とは逆に0度のときの電界が大きく、電波を放射器に導く働きをします。
 反射器と放射器を一つずつ、導波器を幾つか並べることで強い指向性と高い利得を得ることができます。
 給電素子が1つで済む点、簡単な仕組みから世界中で利用されています。
 テレビアンテナや、レーダーなどに利用されます。